そして王国がやってくる

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)

今までの村上春樹作品よりもキャッチーな切り口の作品だと思います。
伏線は多く張っているものの、きちんと回収はしないんだろうな。
話の展開も気になるところだけど、展開というよりは文章を楽しみにしていきたい。
ふかえりが好き。

百万円と苦虫女

百万円と苦虫女 [DVD]

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冒頭で「シャバダバッダーン」と無気力に歩きながら唄う蒼井さん。
同級生に豆腐を投げつけて「お前ら全員しね!」と言い放つ蒼井さん。
ベランダのネギを見て「おばあちゃん家みたい」と笑って森山くんとキスする蒼井さん。

僕が蒼井優を大好きになった映画です。
高校2年生の春休みに、この映画を見て、あんな彼女が出来たらいいのにと思いました。
大学2年生になって、再び、この映画を見て、あんな彼女は出来ていますか?と自分に問い掛ける。
もちろん、出来ていません。高校2年生の僕、ごめんなさい。全然出来なかったよ。
近所のホームセンターのガーデニングコーナーにも蒼井さんはいなかったよ。

それはともかくとして、これはいい作品だなと。
別に壮大なストーリーでもなく、特別強いメッセージ性があるわけでもなく、
色んなちょっとした不幸に巻き込まれた女の子が、何となく頑張っていくという話なわけで、
言ってしまえば至極地味な作品だと思います。
それでも見ている方は何となく頑張っていこうと思える。
壮大なストーリーが無いからこそ、こちらもちょっとした一歩を踏み出そうと思える。
日常の何気ない出来事も自分にとっては大きな事件のようなもので、
だからこそ何とかこなしていくしかない。時々、落ち込んだりしながらも、前を向いて歩かなきゃいけない。

頑張っていこうと素直に思える、そんな素敵なヒネクレた作品でした。

鋼の錬金術師(1) (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師(1) (ガンガンコミックス)

もう1年以上前になりますか。
長年連載されていた「鋼の錬金術師」がついに最終回を迎えたということで、
当時、センター試験を直前に控えた僕ら高校3年生の周りでも、一時期、ハガレンブームが巻き起こりました。

そんな中、僕はと言うと、
小学生の頃に、友達の家で中途半端に10巻までしか読んでいなかった為に、
ブームに乗る事もできず、皆の話に付いていくこともできず、
ただただ大学生になったら全巻読破してやろうという思いを秘めることしかできませんでした。

そうして、大学受験を経て、無事に大学生になった僕ですが、
なかなかハガレンを読む機会は得られずに、気づけば大学生としての1年が終わり、
先日になって、ようやくハガレンを読破することができたのです。

ネットカフェで一気に読んだため、多少、読み方が雑になってしまったかもしれません。
もしかしたら作品の細かい魅力を見逃してしまっているかもしれません。

そのうえで、正直な感想を言わせて貰うとすれば、ハガレンは最高の作品でした。

哲学とか科学とか宗教とか民族問題とか色んな要素を多分に取り込んでるのに、それら全てが見事に調和していて、
戦闘描写では、誰が死ぬのかハラハラさせられて、読者の緊張の糸を切らさない見せ方してるし、
何より、どのキャラクターも魅力的でいて、もうなんか完璧としか言えない作品でした。すげぇ。

一番、好きだったキャラはホークアイ中尉。
クールで聡明な彼女にキュンキュンしてしまった読者は多いのではないかと。
でも最終巻のウィンリィも凄く素敵ですよね。

今まで、好きな漫画を聞かれたら、HUNTER×HUNTERと答えていた僕ですが、
これからはそれにハガレンも加わることになりそうです。
(ハンターは来週から再び休載期間に入るようですね。ああ、再び富樫の生殺しが始まりました。)

空気人形

空気人形 [DVD]

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とっても不思議な作品だったな。透明な水みたいに綺麗な映画でした。
主演女優のペ・ドゥナの演技が素晴らしかった。無邪気に笑う彼女と虚ろな目で抱かれる彼女を見事に演じていたと思う。
それにworld's end girlfriendの音楽がよく合っていた。透明無色なこの作品を塗り潰すことなく透明のままに彩っていた。

「手が冷たい人の心は暖かい」
この言葉を聞いたとき、どうしてか泣きたい気持ちになった。心をすくわれたような気がした。

ときに
疎ましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

私も あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
(水の線路/生命は / world's end girlfriend)

どうして僕たちは今日も生きてるんだろう。
そのことにも何か意味はあるのかもしれない。

夏休みと秋の楽園ツアー

夏休みがいつの間にか終わっていて、「あんまり充実した夏休みを過ごせなかったなぁ」という日記をmixiに書いたあとで、
もう一度、思い返してみたら、意外と充実した夏休みが過ごせたのではないのだろうかという新たな説が僕の中で生まれつつあったのだが、
大学の友達にそのことを話すと、ことごとく「それは違う」と言われるので、やっぱり僕は非生産的な夏休みを過ごしていたのだなと、思いました。
でも楽しい夏休みだった。かもしれない。

先日、andymoriのライブに行きました。

いつの間にやら、というか随分前からだろうけど、彼らはすっかり人気バンドになっているね。
思っていたよりも、ずっと人が多かった。

1曲目の「ユートピア」から胸が熱くなるライブでした。
「バンドを組んでいるんだ 素晴らしいバンドなんだ」
改めて、ぐっとくる歌詞だと思います。
この曲から準備は整って、続く2曲目の「ベンガルトラウイスキー」で完全に会場のスイッチが入りました。
ここから、激しくもみくちゃにされて、跳ねまくって、汗だくになりながら、とにかく楽しい時間を過ごしました。

セットリストはイマイチ覚えていないのですが、他のところでやっていた曲とほとんど変わりなかったと思います。
「革命」に収録された曲は、どうにも地味な印象が拭えなかったんですが、ライブで聞くとまた印象が変わりました。
どの曲も、それぞれで素晴らしかった。
新曲もいくつかあったし、新しいアルバムが出る日も遠くはないのでしょうか。さすがに早過ぎですが。

MCでは、小山田くんが地元トークをしていたのが印象的でした。
てか、福岡が地元だったんですね。周りの皆は勿論知っていたようだったので何だか恥ずかしかった。笑

アンコールは2回。
「CITY LIGHTS」が聞けるのでは、と期待したけど、結局今回はやりませんでした。少し残念。
しかし4月に再び、福岡でのライブがあるということなので、そのときに聞けたらいいなと。
ええ、既に行く気満々であります。

疲れたけど、元気を貰ったライブでした。(矛盾してますが)
すごい速さで夏休みも終わっちゃったけど、これからなんかやれそうな気がしました。なんかやらなきゃって思いました。
本当にいい時間を過ごさせて貰った。

そんな感じで、簡単ではありますが、ライブの感想でした。
11/6にplentyのライブに参戦するので、まだまだ楽しみは残っています。感想も出来たら書きたいです。

雪の砂浜に散乱している壊れた黄色い傘

自分が生まれ変わる夢を見た。

生まれ変わった自分は、たぶん小学4年生くらいで、3コ下くらいの可愛い妹がいて、
僕は、
「もう一度、中学生をやり直せるんだ、高校生をやり直せるんだ!」
と、一頻り嬉しくなったあと、
「今までの自分はどうなったんだろう?」
と、考えて、何だかすごく寂しい気持ちになった。

まだ生まれ変わりたくはないけど、
生まれ変わるのなら、あの夢みたいに可愛い妹が欲しいものです。はい。

夕暮れメ。モ。ラ。イ。ザ

8月32日へ

8月32日へ

「諦めなよ」それでも僕、少し寂しいからやってみるよここからさ
動けないよ、みんなスタートしてる夕暮れの季節です
川辺のねこ なんか切ないから見習うんだあいつを
夕暮れメ。モ。ラ。イ。ザ
(夕暮れメモライザ / 神聖かまってちゃん)

放送事故起こして2chで叩かれようと叩かれまいと、僕は、の子が作る曲が好きで、神聖かまってちゃんが好きだ。
今作は今までで一番好きなアルバムかもしれません。