「革命」/ andymori

革命

革命

飛ぶ鳥を落とす勢いで売れているandymoriの3作目。

トータルタイムわずか29分ということで、ちょっと物足りない感もあり、さらに前作、前々作と比べると、どうにも地味だなという印象が拭えません。さらにさらにドラムの交代もあり、やっぱり後藤さんのドラムをもっと聞いていたかったという少し残念な思いもあります。

しかしながら、決して新メンバーの岡山さんのドラムが馴染んでいないわけではなく、andymoriの楽曲センス自体は全く変わっていません。キャッチーでありながらもフックの効いたメロディに小山田さん独特の視点から唄った歌詞を乗せる。今作ではそのなかでも歌詞が特に目立っていたと思います。

力のない愛する人の言葉を聞く度に
俺はね 死ねるよって思うのさ

うまくいけばいいし
ダメなら悲劇のヒーローになるよ

嘘つきは死なない
争いはやまない
欲しいものは尽きない
悲しみは消えない

アルバムタイトルの「革命」というわりには「世界を変えてやるぜ!」なんて力強いものではなく、どこか諦めているような達観しているような。スーパーマンになりたい。なれないのはわかってる。どうせ、世界は変わらない。だけどそれでも唄おう。なんて決して派手ではないけれど、そんな前向きな意志が感じられる作品だと思います。

南へ南へ南へ南へ行く旅だよ

Weapons of mass destruction 東へ東へ

面白いと思ったのが「楽園」では南へ行く旅なのに、続く「Weapons of mass destruction」では東に変わっていること。彼らはどこへ向かって、どこへとたどり着いてしまうんでしょうか。彼ら自身もわかっていないのかもしれませんが。どこまでも追っていきたい。